格安SIMを使ったカーナビの活用法

近年、カーナビはドライブに欠かせないアイテムとなっていますが、純正品は高額で手が出しにくいと感じる方も多いでしょう。そこで、格安SIMを利用して低価格でカーナビを使用する方法をご紹介します。

格安SIMの選び方

格安SIMをカーナビとして利用する際には、以下のポイントを考慮することが重要です。

SIMカードのサイズタブレットやスマホに適したSIMカードのサイズを選ぶ必要があります。一般的にはnanoSIMが多く使用されています。
LTE対応バンド使用するデバイスが対応するLTEバンドを確認しましょう。特に、ドコモやソフトバンクの回線は多くのタブレットで利用可能です。
通信速度動画視聴や地図データのダウンロードを快適に行うためには、高速通信が可能なプランを選ぶことが大切です。低速通信プランでは、ストリーミングや大容量データの利用に支障が出ることがあります。

カーナビアプリの利用

格安SIMを使ってスマホやタブレットをカーナビとして活用する場合、以下のアプリが特におすすめです。

Googleマップ無料で利用でき、リアルタイムの交通情報やルート案内が可能です。オフラインマップのダウンロード機能もあり、通信が不安定な場所でも安心です。
Yahoo!カーナビ無料で使えるカーナビアプリで、音声案内や渋滞情報を提供します。データ通信量を抑えたい方には特におすすめです。

格安カーナビの選択肢

もしスマホやタブレットを使わずにカーナビを設置したい場合、格安のポータブルカーナビも選択肢に入ります。社外品のカーナビは、1万円台から購入できるモデルも多く、機能も充実しています。特に、オンダッシュ型のカーナビは取り付けが簡単で、価格も手頃です。

格安SIMを選ぶ際のおすすめプロバイダー＆プラン

格安SIMを選ぶ際には、料金、通信速度、データ容量、サービスの柔軟性などを考慮することが重要です。以下では、特におすすめのプロバイダー7社を紹介します。

1. ロケットモバイル

特徴業界最安級の料金プランが魅力。特に「神プラン」は月額328円（税込）でデータ通信無制限（最大200kbps）を提供しており、低速通信で十分な用途に最適です。
おすすめプラン
- 神プラン：月額328円（税込）で無制限通信（低速）。
- Rプラン：（楽天回線）高速通信が必要な場合におすすめ。1GB～50GBまで選択可能で、月額438円～3,553円。
メリット
- 圧倒的な低価格。
- 法人契約にも対応。
デメリット
- 通信速度が遅い（特に混雑時）。
- 高速通信プランは他社と比較して割高。

2. リンクスメイト (LinksMate)

特徴ゲーマー向けの格安SIMとして知られ、対象ゲームやコンテンツの通信量が90%以上カウントされない「カウントフリーオプション」が人気。
おすすめプラン
- 10GBプラン：月額990円（税込）～。
- カウントフリーオプション：月額550円（税込）で対象ゲームの通信量を大幅削減。
メリット
- ゲームや動画視聴に最適。
- データ容量の選択肢が豊富（100種類以上）。
デメリット:
- 通信速度は平均的。
- ゲームをしない人にはメリットが少ない。

3. 楽天モバイル

特徴楽天回線エリア内でデータ通信が無制限。料金体系がシンプルで、使った分だけ支払う仕組み。
おすすめプラン
- 無制限プラン：月額3,168円（税込）。
- 3GBまで月額：968円（税込）。
メリット
- 楽天回線エリア内では無制限通信。
- 楽天ポイントが貯まりやすい。
デメリット
- 楽天回線エリア外では通信速度が低下。
- 電波の安定性に課題あり。

4. mineo

特徴ドコモ、au、ソフトバンクの3回線に対応し、柔軟なプランが選べる。低速モード（最大1.5Mbps）を活用すればデータ消費なしで利用可能。
おすすめプラン
- 5GBプラン：月額1,518円（税込）。
- パケット放題Plus：月額385円（税込）で低速モードを無制限利用可能。
メリット
- 回線選択の自由度が高い。
- 家族割や複数回線割引が充実。
デメリット
- 通信速度がやや不安定。

5. povo 2.0

特徴基本料金0円で、必要なデータ容量をトッピングする形式。短期間の利用やサブ回線として人気。
おすすめプラン
- 1GB（7日間）：トッピング330円（税込）。
- 20GB（30日間）：トッピング2,700円（税込）。
メリット
- 自由度の高い料金体系。
- 無駄なコストを抑えられる。
デメリット
- トッピングを忘れると通信が使えなくなる。
- 長期利用には割高。

6. LINEMO

特徴ソフトバンク回線を利用し、LINEの通信量がカウントフリー。シンプルな料金プランが魅力。
おすすめプラン
- ミニプラン（3GB）：月額990円（税込）。
- スマホプラン（20GB）：月額2,728円（税込）。
メリット
- LINEの通信量が無制限。
- ソフトバンク回線の安定性。
デメリット
- 大容量プランがやや割高。

7. IIJmio

特徴柔軟なプラン設計と高いコストパフォーマンスが特徴。音声通話付きSIMも安価で提供。
おすすめプラン
- 2GBプラン：月額850円（税込）。
- 20GBプラン：月額2,000円（税込）。
メリット
- 料金が安く、選択肢が豊富。
- 5G対応。
デメリット
- 混雑時の通信速度が低下する場合あり。

まとめ

プロバイダー	特徴	おすすめプラン	月額料金（税込）
ロケットモバイル	最安級の料金、低速無制限通信が可能	神プラン	328円～
リンクスメイト	ゲーマー向け、カウントフリーオプションが魅力	10GBプラン＋カウントフリー	990円～
楽天モバイル	楽天回線エリア内で無制限通信	無制限プラン	3,168円
mineo	3回線対応、低速モード無制限が便利	5GBプラン＋パケット放題Plus	1,518円～
povo 2.0	基本料金0円、トッピング形式	1GB（7日間）トッピング	330円～
LINEMO	LINE通信無制限、ソフトバンク回線	ミニプラン（3GB）	990円～
IIJmio	柔軟なプラン設計、5G対応	2GBプラン	850円～

これらのプロバイダーは、それぞれ異なる特徴を持つため、自分の利用スタイルや予算に合わせて選ぶことが重要です。特に「ロケットモバイル」と「リンクスメイト」は、特定のニーズに特化したユニークな選択肢としておすすめです。

評判：良い口コミと悪い口コミ

良い口コミ

コストパフォーマンスが高い格安SIMを利用することで、通信費を大幅に抑えながらカーナビを活用できる点が評価されています。「月額1,000円以下で十分使える」といった声が多く、特に都市部での利用者から高評価を得ています。
最新の地図情報が利用可能GoogleマップやYahoo!カーナビなどのアプリを使用することで、常に最新の地図や交通情報を無料で利用できる点が便利とされています。
柔軟性が高いスマホやタブレットを利用するため、レンタカーやカーシェアでも簡単に持ち運びができる点が好評です。

悪い口コミ

通信速度の問題格安SIMは大手キャリアに比べて通信速度が遅い場合があり、特に混雑する時間帯や山間部では地図の読み込みが遅れることがあるとの指摘があります。
バッテリー消耗が激しいスマホをカーナビとして使用すると、バッテリーの消耗が激しく、長時間の利用にはモバイルバッテリーが必須という声も。
電波の不安定さ地方や山間部では電波が届きにくい場合があり、通信が途切れることがあるため、安定性に不満を持つユーザーもいます。

格安SIMを使ったカーナビのデメリット

格安SIMを利用する際には、以下のデメリットを考慮する必要があります。

通信速度の低下混雑する時間帯や地域では通信速度が低下し、地図の読み込みが遅れることがあります。
電波の届きにくさ山間部やトンネル内では電波が届かず、ナビが一時的に使用できなくなる場合があります。
データ通信量の消費長距離ドライブでは地図データのダウンロードが増え、データ通信量が多くなる可能性があります。無制限プランを選ぶか、オフラインマップを活用するのがおすすめです。

オフラインマップのダウンロード方法

通信が不安定な場所でも安心してナビを利用するために、オフラインマップをダウンロードしておくと便利です。以下はGoogleマップを例にした手順です。

Googleマップを開く
スマホでGoogleマップアプリを起動します。
オフラインマップを選択
画面右上のプロフィールアイコンをタップし、「オフラインマップ」を選択します。
エリアを指定
ダウンロードしたい地域を地図上で選択し、範囲を調整します。
ダウンロードを開始
「ダウンロード」ボタンをタップして、地図データを保存します。Wi-Fi環境でのダウンロードを推奨します。
利用方法
ダウンロードした地図は、通信がない状態でもナビとして利用可能です。ただし、リアルタイムの交通情報は利用できません。

ポータブルカーナビとスマホカーナビの比較

項目	ポータブルカーナビ	スマホカーナビ
価格	1万円～5万円（初期費用のみ）	無料～数千円（アプリ利用＋通信費）
地図更新	有料または手動更新が必要	常に最新（自動更新）
通信環境	不要（GPSのみで動作）	必要（通信が途切れると使用不可の場合あり）
画面サイズ	大型（7～10インチが一般的）	スマホの画面サイズに依存
設置の手間	専用の取り付けが必要	スマホホルダーで簡単に設置可能
機能性	ナビ専用機能に特化	音楽再生や動画視聴など多機能