楽天モバイルは、低価格でデータ無制限プランを提供する第4のキャリアとして注目されていますが、通信速度や使用感については賛否が分かれています。以下では、楽天モバイルの通信速度の実測値や、実際の使用感に基づくメリット・デメリットを詳しく解説します。
楽天モバイルの通信速度
1. 平均通信速度(実測値)
楽天モバイルの通信速度は、以下のような実測値が報告されています:
- ダウンロード速度平均135.39Mbps~169.58Mbps(時間帯や地域による差あり)。
- アップロード速度平均27.66Mbps~38.63Mbps。
- Ping値(遅延時間)平均28~48ms。
これらの速度は、通常のWeb閲覧や動画視聴、SNS利用には十分な性能を持っています。ただし、混雑時や特定のエリアでは速度が低下することがあります。
2. 他社との比較
楽天モバイルの通信速度を他社と比較すると、以下のような傾向が見られます:
キャリア名 | ダウンロード速度 | アップロード速度 |
---|---|---|
楽天モバイル | 135.39Mbps | 33.19Mbps |
ドコモ(ahamo) | 128.34Mbps | 14.89Mbps |
ソフトバンク | 92.46Mbps | 18.16Mbps |
UQモバイル | 96.26Mbps | 17.05Mbps |
mineo |
52.05Mbps | 14.03Mbps |
楽天モバイルは、アップロード速度で他社を上回る場合が多く、写真や動画の共有、クラウドストレージの利用に適しています。
3. 時間帯や場所による速度変動
楽天モバイルの通信速度は、時間帯や場所によって大きく変動します:
- 混雑時(昼休みや夜間)通信速度が低下しやすい。
- 都市部比較的安定した速度を提供。
- 地方や建物内基地局の不足や電波の弱さにより、速度が低下する場合あり。
実際の使用感レビュー
1. 利用者のポジティブな意見
- コストパフォーマンス月額3,278円でデータ無制限プランが利用可能で、コストパフォーマンスが高い。
- アップロード速度の速さ動画投稿やクラウド利用が快適。
- プラチナバンド導入2024年6月以降、プラチナバンド(700MHz帯)の提供が開始され、建物内や地方での接続性が改善。
2. 利用者のネガティブな意見
- 通信の安定性混雑時や地下、高層階などで通信が不安定になることがある。
- エリアの課題地方や山間部では楽天回線が利用できない場合があり、パートナー回線(au回線)に依存することが多い。
- サポート体制オンラインサポートの対応が遅いという不満が見られる。
楽天モバイルのメリットとデメリット
メリット
- 低価格でデータ無制限他社の無制限プランと比較して半額以下の料金で利用可能。
- 楽天ポイントの活用楽天経済圏を利用している人にとって、ポイント還元や支払いが便利。
- 通話無料専用アプリ「Rakuten Link」を利用すれば国内通話が無料。
デメリット
- 通信品質の地域差地方や建物内での通信品質が不安定。
- サポートの弱さオンライン対応が中心で、店舗サポートを利用する必要がある場合も。
- 速度変動混雑時や特定のエリアで速度が低下することがある。
まとめ
楽天モバイルは、低価格でデータ無制限プランを提供する点が最大の魅力です。特に楽天経済圏を活用しているユーザーや、データ通信量が多い人にとっては非常にお得な選択肢です。一方で、通信品質やサポート体制に課題があるため、安定性を重視する人や地方での利用を考えている人には注意が必要です。
契約前には、自分の利用エリアやライフスタイルに合ったサービスかどうかを慎重に検討することをおすすめします。